価格に対する納得感を高めるための提案文章設計術
価格を下げるのではなく、「この内容なら納得」と思ってもらえる提案づくりを、価格戦略アシスタントで支援する方法を紹介します。
使用するツール
- 価格戦略分析アシスタント
価格に対する「納得感」を高めるために
営業現場でよくあるのが、「すごくいい内容だと思うけど、ちょっと高いかな…」という反応です。製品・サービスの価値は確かにあるはずなのに、価格だけがネックになって契約に至らない。あるいは、競合と比較され「金額が決め手で他社にします」と断られてしまうこともあります。
その要因として、“価格の理由”が相手にきちんと伝わっていないケースも少なくありません。
本記事では、AIツール「価格戦略アシスタント」を活用し、単に価格を安く見せるのではなく、「この内容でこの価格なら納得」と思ってもらえる提案文章の作成方法を紹介します。
具体的な手順
- ミッションを登録する
まずは、基礎情報となる「ミッション」を登録します。
会社としての営業方針や強み、ターゲット層を含んだ内容を記入してください。
項目 | 内容 |
---|---|
ミッション名 | 2025ブライダルフェアプロジェクト |
ミッション・ビジョン | 私たちは「一生に一度の特別な日を任せていただける」式場を目指しています。結婚式という大きな決断を、安心して任せてもらえる存在になることがビジョンです。 |
目的 | ブライダルフェアの集客および見積もり依頼の獲得 |
ターゲット | 結婚式の予算に慎重な20代後半〜30代前半の新郎新婦。 |
コアメッセージ・USP | 自然光あふれる独立型チャペルと、専任プランナーによる一貫対応が特長です。派手さよりも“ゲストとの温かな時間”を大切にしたいカップルに支持されており、式当日までの準備も、気持ちに寄り添った柔らかな進行で安心して任せられるとの声が多く寄せられています。他の式場にはない「ゆったりとした時間の流れ」と「人のあたたかさ」が、当式場の魅力です。 |
- 価格戦略アシスタントに必要事項を入力し、戦略を出力する
「価格戦略アシスタント」の入力フォームに以下の情報を記入し、戦略を作成します。
項目 | 入力内容 |
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ミッション選択 | 成約率を向上させる見積もり提案プロジェクト |
価格を検討するサービスや商品 | 結婚式プラン(ゲスト70名/ドレス・料理・装花込み) |
サービスや商品の価格 | 240万円(基本プラン価格) |
競合他社の参考価格 | 200〜230万円程度が多い |
自社紹介ページURL | |
競合他社紹介ページURL | |
自社商品・メニュー・サービス紹介(任意) | ドレス2着・専属プランナー・料理試食付きフェアあり。完全貸切型の邸宅で演出も自由。 |
他社商品・メニュー・サービス紹介(任意) | 自社とほぼ同様。 |

- お客様の声をもとにフィードバックを受ける
「価格戦略アシスタント」の強みは、単に金額の妥当性を評価するだけでなく、見込み客が納得して契約につながる価格を、AIとの対話を通じて深掘りできる点にあります。
価格戦略アシスタントで得られた分析結果をもとに、「どう伝えると納得してもらえるのか?」という表現・構成・言い方をAIとの対話でブラッシュアップしていきます。
「239万円のプランを提示したら、「予算オーバーで考え直します」と言われて成約に至らなかった事例があります」
「同じ価格帯で他にも見ているところがある」と比較検討されたことが多く、実際に競合と契約してしまった見込み客が多いです」

- 提案資料や営業トークへの落とし込み
価格戦略アシスタントで導き出した“納得されやすい価格帯”を、実際の営業現場でどう伝えるかを考えます。
AIに対して以下のような問いかけを行いながら、見込み客の不安を和らげ、価値を的確に伝える営業トークや提案資料の表現を一緒に設計していきます。
「納得感を与えるようなパンフレットの説明文を提案してください」
「パンフレットでサービス内容や他社との違いを強調するには、どんな図や表を使えば伝わりやすくなりますか?」
営業トークを設計する場合(接客・商談現場)
「“高い”と感じさせずに提案するためのトーク例を3つ挙げてください」
「価格の説明をする際、よくある不安や質問にどう返すと安心してもらえますか?」
チラシやSNSなどの広告表現を考える場合(集客用プロモーション)
「この価格を強みに見せるようなキャッチコピーを3案出してください」
「“特別感”や“お得感”を印象づける価格の見せ方にはどんな手法がありますか?」

活用によって得られる成果目標(例)
サービスの内容や価値を正しく伝えることで、「この価格なら納得できる」と感じてもらえる提案スタイルを実現します。
見積もり時の“高い”という印象を払拭し、成約率を向上させる営業トークや資料表現が、社内で共有・再現できるようになります。競合比較が多い状況でも、価格以外の魅力がしっかり伝わる提案が可能になります。
取り組みから6ヶ月間の目標数値
KGI:
ブライダルフェア来場者からの成約率:月平均40%以上
KPI:
・見積もり提示後の納得感評価アンケート「納得できた」回答率:70%以上
・営業トークおよびパンフレットの価格訴求改善回数:6ヶ月間で5回以上
・見積もりに関する競合比較の不安要素への対応パターン:3パターン以上整備