「クリップ機能」でシームレスな情報活用を実現する方法
日常業務でのメモからAI出力結果の保存・編集・再利用まで、情報管理と業務連携を強化する「クリップ機能」の活用シーンをご紹介します。
2025年8月に登場した「クリップ」は、AIが出力した情報だけでなく、あなたがメモしたことや考えたこともまとめて保存・管理できる便利なツールです。必要な時にいつでも簡単に見返したり、修正したりすることができます。
この「クリップ」を活用することで、出力結果を効率的に保存し、他の機能にスムーズに連携させることが可能になり、複数アシスタント間でのシームレスな情報連携を実現します。
今回は、「クリップ」について、さまざまな機能を横断的に使用して、さらに精度の高い回答を得てAIを有効活用するための2つの活用シーンをご紹介します。
活用シーン1:SWOT分析からペルソナ作成までを一貫して実施する
まずは「SWOT分析」で自社の強みや機会を客観性を持って把握した上でターゲットセグメントを特定。さらに理想的な顧客をペルソナとして作成するまで、3つの機能を使用します。
クリップ機能を使うことで、次の機能への情報連携を効率的に行うことができます。
ステップ1:SWOT分析を実行・戦略的な洞察をクリップ
▶︎自社SWOT分析アシスタント
「自社SWOT分析アシスタント」で事業環境や自社の状況を分析し、SWOT分析の結果をクリップに保存します。

ステップ2:クリップ情報を「ターゲットリスト作成アシスタント」に活用
▶︎ターゲットリスト作成アシスタント
次に「ターゲットリスト作成アシスタント」を起動します。
クリップウィンドウから、SWOT分析で保存した情報を入力欄にペーストして「作成」をクリックしてください。

SWOT分析の情報に基づき、より具体的で戦略的なターゲット層のリストが作成されます。

作成されたターゲットリストの中から、特に深掘りしたいターゲット層の情報をクリップに保存します。

ステップ3:ペルソナを作成
▶︎ペルソナ作成アシスタント
先ほど保存したターゲット像のクリップ情報を「ペルソナ作成アシスタント」の入力欄にペーストし、年齢、職業、価値観、課題、ライフスタイルなど、より詳細な人物像を持つペルソナを作成します。
このペルソナ情報は「クリップ」に保存し、その後の様々な機能やツールのチャットで指示として与えることで、より具体的なターゲット像に基づいた、精度の高い情報をAIから引き出すことができます。
ペルソナ情報の活用例
- 新たな宿泊プランやメニュー開発の際に、ペルソナの興味や課題に沿ったアイデアをAIに提案させる。
- コンテンツマーケティングの戦略を策定する際には、ペルソナがどのような情報に価値を感じ、どのSNSチャネルを利用しているかをAIに分析させることで、よりターゲット層の反応を獲得できるメッセージや最適な発信方法を見つける。
- 顧客対応のシナリオを検討する際、ペルソナの感情や行動パターンを想定することで、よりパーソナルなサービス提供に繋げる。

活用シーン2:新メニューのアイデアについてSensei AIと相談する
「商品・メニュー開発アシスタント」で考案した新メニュー案に対し、クリップ機能で自社の経営状況や顧客ペインを加味した考察を追記します。
その後、「Sensei AI - 飲食店」に連携することで、デジタルマーケティングの視点を取り入れた多角的なアドバイスを得て、新メニューの成功確率を高めます。
ステップ1:新メニュー案を考案し、クリップに保存
▶︎商品・メニュー開発アシスタント
レストランのコンセプトに基づき、「商品・メニュー開発アシスタント」を用いて、旬の食材や特定のテーマに沿った新メニュー案を考案します。
出力されたメニュー案の中から、重要な情報をクリップに保存してください。

ステップ2:クリップに自社の状況や考察、予定などを追記
保存した新メニュー案のクリップを展開し、必要に応じて加筆や修正を行い、「変更を保存」しておきます。

ステップ3:「Sensei AI - 飲食店」とマーケティングの方向性について相談する
▶︎Sensei AI - 飲食店
「Sensei AI - 飲食店」を開き、「新しいメニューについて相談したいです。」と送信して会話をスタートします。

- 「Sensei AI - 飲食店」の入力欄に保存したクリップの内容をペーストして送信
先ほど保存し、考察を追記したクリップの情報をすべてコピーし、「Sensei AI - 飲食店」の入力欄にペーストして送信してください。

マーケティングの知識を取り入れた新たなアイデアや知見を得ることで、メニューの実現性や成功確率を高めることができます。

「クリップ」でさらなる業務品質の向上を
「クリップ」を上手に使うことで、複数のAIアシスタント間でも情報をスムーズにやり取りできるようになり、より精度の高い、あなたの状況にぴったりの答えをAIから引き出すことが可能になります。
ここに紹介した内容は、あくまでその一例です。
ぜひ色々なビジネスシーンで「クリップ」機能を試し、あなたの仕事のやり方に合わせてAIを有効活用してください。